実は、SNSで気軽に使われる「ほんmoney」という言葉には、思わず二度見したくなるような成り立ちがあります。

2024年12月に発表された「JC・JK流行語大賞2024」のコトバ部門で堂々の1位に輝いたこの言葉は、人気インフルエンサーkemioさんの発音がある聞き間違いをきっかけに広まったとされています。誰が最初に使い始めたのか、どんな場面で使う言葉なのかを知ると、TikTok発の言葉遊びがここまで広がった理由が見えてきます。

この記事では「ほんmoney」の意味と元ネタ、JC・JK流行語大賞で1位になった理由、実際の使い方や注意点までをまとめて紹介します。SNSで見かけて意味が気になった方にも、これから使ってみたい方にも役立つ内容です。

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • 「ほんmoney」の意味と元ネタ
  • 言葉が生まれた経緯とTikTokでの広がり方
  • JC・JK流行語大賞2024で1位になった理由
  • 実際の使い方と使う場面での注意点

それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。

ほんmoneyとは?意味と元ネタを整理

ここでは、「ほんmoney」の基本的な意味と、言葉が生まれた元ネタを順番に整理します。誰が使い始めた言葉なのか、なぜ「money」という綴りになったのか、どんな賞で評価されたのかを丁寧に見ていきます。

ほんまにからほんmoneyへの成り立ち図解

「ほんmoney」の意味とは(感極まった時の表現)

「ほんmoney」は、驚きや感動で気持ちが高ぶった瞬間に使う表現です。「本当に」という気持ちを強調したいときに使われる言葉で、単なる「マジで」よりも少し弾んだニュアンスを含んでいます。

この意味づけには根拠があります。「JC・JK流行語大賞2024」を主催する株式会社AMFの発表によると、「ほんmoney」は「感極まった時に使う」言葉として定着したと説明されています。実際に多くの投稿では、うれしい出来事や驚くような話題に対して使われており、単純な同意表現とは少し違う温度感を持っています。

たとえば「今日のライブ、ほんmoney泣きそうなんだけど」のように、感情が高ぶった場面で使われる例が目立ちます。「本当に泣きそう」というストレートな言い方よりも、軽やかで親しみやすい響きになる点が支持されている理由のひとつです。文字にしたときの見た目のインパクトも大きく、テキストだけのやり取りでも気持ちの強さが伝わりやすいという声もあります。

使われる場面が広がるにつれて、「マジで」に近い一般的な同意表現として使われるケースも増えています。感情の強さを表す言葉として使われることが多いという点を押さえておくと、実際の会話やSNSでの使われ方を理解しやすくなります。似た意味の言葉と並べて使われることも多く、文脈によって細かいニュアンスが変わる柔軟さも特徴のひとつといえるでしょう。

年齢や地域によって受け取り方に差が出やすい言葉でもあります。日常的にSNSを使う10代・20代にとっては自然な表現でも、普段あまりSNSに触れない世代にとっては初見では意味が分かりにくいことがあります。使う相手を選びながら取り入れることで、コミュニケーションのすれ違いを防ぎやすくなります。

元ネタはkemioさんの「ほんまに」発言

「ほんmoney」の元ネタは、人気インフルエンサーのkemioさんがTikTokで発した「ほんまに」という発言にあります。JC・JK流行語大賞2024を主催する株式会社AMFの発表によると、kemioさんのTikTokコメント欄が発祥の場だったとされています。

kemioさんは、独特の言い回しやテンションの高いリアクションで知られ、若い世代から高い支持を集めている発信者です。過去にもさまざまな言い回しや表現が話題になっており、フォロワーとの掛け合いの中から新しい言葉が生まれることが珍しくありません。「ほんmoney」もそうした流れの中で誕生した言葉のひとつです。

この言葉が注目された理由は、発音のユニークさにあります。関西弁の「ほんまに」を独特のイントネーションで発音した際、その響きが英語の「money」に似て聞こえたことから、フォロワーがコメント欄で「ほんmoney」と表記するようになったと説明されています。最初は一部のファンだけが使うちょっとした遊びだったものが、次第に広い範囲で使われるようになりました。

その後、この表記をkemioさん自身も使うようになったことで、ファンの間だけでなく幅広い層に広がっていきました。発信者本人が言葉遊びを取り入れて発信を続けたことが、一過性のネタで終わらず定着した大きな要因といえるでしょう。

元ネタとなった発言者がはっきりしている点は、由来があいまいなまま広まるネットスラングとは異なる特徴です。誰が最初に言い始めたのかが明確なぶん、言葉の背景を知って使いたい人にも説明しやすい言葉になっています。

近年は、こうした個人の発信者が生み出した言葉が全国区で使われるようになる例が増えています。テレビや雑誌ではなく、TikTokやInstagramのコメント欄から言葉が広まっていく流れは、SNS時代ならではの新しい流行語の生まれ方といえるでしょう。

なぜ「money」に聞こえた?表記の由来

「ほんまに」がなぜ「money」と表記されるようになったのか、その理由は発音の響きを面白がる言葉遊びにあります。関西弁のイントネーションでテンポよく発音される「ほんまに」は、語尾の伸びや強弱の付け方によって、英単語の「money」に近い響きに聞こえることがあります。

SNSでは、こうした音の類似を利用した言葉遊びがたびたび話題になります。意味の異なる単語同士でも、発音が似ているだけで新しい表記が生まれ、それがそのままネットスラングとして定着するケースは珍しくありません。「ほんmoney」もこの流れに沿って広まった言葉のひとつです。

また、「money」という英単語を当てはめたことで、文字面のインパクトが強くなり、投稿やコメントの中でも目を引きやすくなった点も見逃せません。読んだ瞬間に「なぜmoneyなのか」と気になる仕掛けが、拡散を後押ししたとされています。日本語の意味と英単語の綴りがまったく結びつかないからこそ、初めて見た人の印象に残りやすいという側面もあります。

綴りの意外性と発音の面白さがかけ合わさったことで、単なる聞き間違いにとどまらず、多くの人が積極的に使いたくなる言葉として広がったといえるでしょう。書き言葉として面白い形になったことが、話し言葉だけでは起こりにくいスピードでの拡散を後押ししました。

日本語の音を英単語に当てはめて楽しむ言葉遊びは、「ほんmoney」以前からSNSやテレビのバラエティ番組などでもたびたび見られてきた手法です。耳で聞いたときの意外性と、文字にしたときの見た目のギャップの両方を楽しめる点が、こうした言葉遊びに共通する魅力といえるでしょう。

TikTokで広がった時期と経緯

「ほんmoney」がTikTokで広がり始めたのは、2024年後半とされています。kemioさんのコメント欄で生まれた表記が、フォロワーの投稿やコメントを通じて少しずつ拡散し、2024年の後半にはZ世代を中心としたSNSユーザーの間で日常的に見かける言葉になっていきました。

広がり方の特徴は、特定の動画がバズって一気に広まったというよりも、コメント欄での言葉遊びが積み重なりながらじわじわ浸透していった点にあります。友人同士の会話やコメントのやり取りの中で使われることで、自然な形で定着していきました。

短期間で話題になった流行語の中には、一過性のブームで終わるものも少なくありません。しかし「ほんmoney」は、発信源であるkemioさん自身が継続的に使い続けたことや、意味が分かりやすく汎用性の高い言葉だったことから、比較的長い期間にわたって使われる言葉となりました。

TikTok上での広がりは、動画本編よりもコメント欄やデュエット機能を使ったやり取りの中で加速したとされています。誰かが使った言葉に対して別の誰かがコメントで応じるという双方向のやり取りが、言葉の定着をさらに後押ししました。

TikTokからInstagramやX(旧Twitter)など他のSNSへ言葉が飛び火していく流れも、近年の流行語に共通するパターンです。「ほんmoney」も特定のプラットフォームだけにとどまらず、複数のSNSをまたいで使われるようになったことで、より幅広い層に知られる言葉へと成長しました。

そもそも「JC・JK流行語大賞」とはどんな賞なのか

「ほんmoney」が受賞した「JC・JK流行語大賞」は、2017年から実施されている、女子中高生の間で流行した言葉やモノを表彰する企画です。Z世代向けのマーケティング支援を手がける株式会社AMFが主催しており、上半期と年間の年2回、結果が発表されています。

この賞の特徴は、調査の方法にあります。数百万件規模のInstagram投稿データを解析するだけでなく、中学1年生から高校3年生までの女子中高生からなる「JCJK調査隊」というマーケティング集団が選考に加わっており、実際の生活者の感覚がランキングに反映される仕組みになっています。

部門は「ヒト・モノ・アプリ・コトバ」の4つに分かれており、「ほんmoney」はこのうちのコトバ部門で評価されました。データ分析と実際の利用者の声の両方を組み合わせている点は、単なる話題性だけで決まる他のランキングとの大きな違いといえるでしょう。

運営元の株式会社AMFは、実業家の椎木里佳氏が代表を務める企業で、2017年の発足以来、女子中高生のトレンドを継続的に追いかけています。長年にわたって同じ調査方法を積み重ねてきたことも、このランキングの信頼性を支える要素のひとつです。年2回のペースで発表が続けられていることで、半年単位でのトレンドの移り変わりを追いやすい点も、このランキングならではの特徴といえるでしょう。

JC・JK流行語大賞2024でコトバ部門1位に選ばれた理由

「ほんmoney」は、2024年12月2日に発表された「JC・JK流行語大賞2024」のコトバ部門で1位を獲得しました。この賞を主催する株式会社AMFの発表によると、選考にはInstagramの投稿データ分析と調査隊による選考の両方が用いられています。

1位に選ばれた背景には、実際にSNS上での使用頻度の高さがあったとされています。数百万件規模のInstagram投稿データを分析し、リアルな声を反映させる調査方法をとっていることから、単なる一時的な話題性だけでなく、生活の中でどれだけ定着しているかが評価される仕組みになっています。

同じコトバ部門では、2位に「おったまgetdown」、3位に「まじまじまじんがー」がランクインしており、「ほんmoney」はその中でも特に幅広い場面で使われる汎用性の高さが評価されたとみられます。感情表現として応用の利く言葉だったことが、他の候補との差につながったポイントです。喜怒哀楽のさまざまな場面で使い回せる懐の広さは、一過性のギャグ的な言葉にはない強みといえるでしょう。

ほんmoneyの使い方と広がりを深掘り

ここからは、「ほんmoney」の具体的な使い方や、一緒に流行した他の言葉との関係を見ていきます。使う場面を選ぶ際の注意点もあわせて紹介します。

ほんmoney流行のタイムライン図

実際の使い方・例文集

「ほんmoney」は、驚きや共感を伝えたい場面で幅広く使われています。ここでは実際によく見られる使い方を、具体的な例文とともに紹介します。

場面 例文
感動したとき 今日のライブ、ほんmoney泣きそうなんだけど
驚いたとき え、それほんmoney?知らなかった
強く共感したとき その気持ち、ほんmoneyわかる
うれしい報告をしたいとき テスト終わった、ほんmoney嬉しい

共通しているのは、感情が動いた瞬間に「本当に」という気持ちを強調する使い方をしている点です。単に「マジで」と言うよりも、言葉自体に軽さと親しみやすさがあるため、SNSの投稿やコメントで気軽に使いやすいという特徴があります。

文の先頭・途中・語尾のどこに置いても意味が通じやすいのも、この言葉が広く使われている理由のひとつです。使う位置に決まったルールはなく、会話のリズムに合わせて自由に組み込めます。単独で相槌として使う場合と、文の一部として組み込む場合とで、微妙にニュアンスが変わる点も面白いところです。

音声での会話よりも、テキストでのやり取りのほうが「ほんmoney」の面白さは伝わりやすい傾向があります。文字として書かれた「money」の部分に視線が集まりやすく、読んだ瞬間にクスッとする仕掛けになっているためです。スタンプや絵文字と組み合わせて使われることも多く、感情表現の幅を広げる言葉としても活用されています。

「ほんまに」との違い・ニュアンス

「ほんmoney」と元になった「ほんまに」は、意味そのものはほぼ同じですが、受け取られる印象に違いがあります。「ほんまに」はあくまで関西弁の日常表現である一方、「ほんmoney」はSNS発の言葉遊びとして生まれた表記のため、より軽やかでネタっぽいニュアンスを含んでいます。

この違いは、使う場面にも表れます。「ほんまに」は関西出身者が自然な話し言葉として使う一方、「ほんmoney」は出身地に関係なく、SNSやTikTokの文化に親しんだ人であれば誰でも使いやすい言葉になっています。方言そのものではなく、方言をベースにした新しい表記として広まったからこそ、全国のユーザーに抵抗なく受け入れられたとみられます。関西弁を知らない人でも違和感なく取り入れられる点は、全国的に広まった理由のひとつといえるでしょう。関西弁由来の言葉がネットスラング化する例は他にもあり、ちょけるの語源もそのひとつです。

一方で、「ほんまに」を目上の人に使うことに大きな問題はありませんが、「ほんmoney」はくだけた表記であるため、フォーマルな場面には向きません。同じ意味の言葉でも、表記が変わることで使える場面の幅が変わる点は覚えておきたいポイントです。書き言葉としての印象が強い分、口頭で使うよりもテキストでのやり取りに向いている言葉ともいえます。

同時にランクインした関連の流行語

「JC・JK流行語大賞2024」のコトバ部門では、「ほんmoney」以外にも個性的な言葉がランクインしています。同時期に流行した言葉を知っておくと、当時のSNSの空気感がより分かりやすくなります。

順位 言葉 意味
1位 ほんmoney 感極まった時に使う表現
2位 おったまgetdown 欲しいアイテムを見つけた時に使う表現
3位 まじまじまじんがー 「まじ」の派生で年間を通してよく使われた返答表現
4位 ビヨンセから守る 嫌な出来事をポジティブに変換する表現
5位 わかんの 「分かる」を表情豊かに伝える表現

この順位はWWDJAPANの報道でも紹介されています。2位の「おったまgetdown」も、「ほんmoney」と同じくkemioさんが発信した動画から広まった言葉とされています。日本語の「おったまげ」と英語の「get down」を組み合わせた表記になっており、日本語と英語を組み合わせて音のインパクトを生み出すという点で「ほんmoney」と共通した成り立ちを持っています。

こうした言葉遊びの手法は一過性のものではなく、SNS発の流行語に繰り返し見られる傾向です。意味だけでなく、耳に残る響きや表記の面白さも、言葉が広まるかどうかを左右する要素になっています。こうした言葉遊びの手法は、ミームの語源とも共通する仕組みといえます。4位の「ビヨンセから守る」や5位の「わかんの」も、それぞれ独自の発想から生まれた言葉で、2024年のSNSがいかに多様な言葉遊びであふれていたかがうかがえます。どの言葉も、既存の表現に少し手を加えることで新しいニュアンスを生み出しているという共通点があり、Z世代の言語感覚の柔軟さがよく表れているランキングといえるでしょう。

使う場面や相手を選ぶ注意点

「ほんmoney」を使う際は、相手やシーンを選ぶことが大切です。カジュアルな言葉であるため、使う場面を誤ると意図が伝わりにくくなったり、幼い印象を与えてしまったりすることがあります。

ほんmoneyを使うときのチェックポイント図

友人同士のLINEやSNSの投稿、コメント欄でのやり取りであれば、気軽に使って問題ありません。感情の高ぶりを表現したいときに、ポジティブな言葉として自然に取り入れられます。仲の良い相手であれば、多少くだけた印象を与えても会話の雰囲気を壊すことはないでしょう。グループチャットのような気軽なやり取りの場でも、場の空気を明るくする言葉として使いやすい傾向があります。

一方で、職場のメールや目上の人との会話、フォーマルな場面での使用は避けたほうが無難です。まだ一般に広く浸透した言葉とは言い切れず、世代によっては意味が伝わらない可能性もあります。使う相手や場面をきちんと見極めることが、この言葉を上手に使いこなすコツといえるでしょう。特にビジネスの場面では、相手が言葉の意味を知らないと誤解を招くおそれもあるため、慎重に使う必要があります。

また、年齢が離れた相手や、SNSに詳しくない相手に使うと、意図が正しく伝わらないこともあります。相手がどのくらい流行語に親しんでいるかを見極めたうえで、使うかどうかを判断するのがおすすめです。

「ほんmoney」が示すZ世代の言葉づくりの特徴

「ほんmoney」の広まり方を振り返ると、Z世代ならではの言葉づくりの特徴が見えてきます。既存の単語をそのまま使うのではなく、発音の面白さや意外性を手がかりに、新しい表記を作り出す遊び方が近年のSNSでは目立ちます。単語の意味を一から作るのではなく、聞こえ方の面白さを起点にする点が特徴的です。

こうした言葉は、テキストだけのコミュニケーションが中心のSNSだからこそ生まれやすいという特徴もあります。声に出して初めて分かる面白さを、あえて文字として書き起こすことで、読んだ人にも聞こえ方の面白さが伝わる仕組みになっています。実際に「ほんmoney」も、文字で見て初めて「なるほど」と感じる人が多い言葉です。

また、既存の言葉に手を加えるスタイルは、まったく新しい単語を作るよりも学習コストが低く、意味を推測しやすい点も広がりやすさにつながっています。「ほんまに」の意味を知っている人であれば、「ほんmoney」を見ても直感的に意味を理解できるため、説明なしで浸透しやすかったといえるでしょう。

このような言葉づくりの手法は、「ほんmoney」に限らず今後も繰り返し登場すると見られます。身近な話し言葉の発音を面白がる視点を持っておくと、次にSNSで話題になる新しい言葉にもいち早く気づけるかもしれません。日常の何気ない発音や言い回しの中にも、次の流行語のヒントが隠れていると考えると、SNSを眺める楽しみ方も少し変わってくるでしょう。

「ほんmoney」のような言葉がマーケティングで注目される理由

「ほんmoney」のようなZ世代発の流行語は、単なる言葉遊びにとどまらず、企業のマーケティング担当者からも注目される存在です。「JC・JK流行語大賞」を主催する株式会社AMFのようなZ世代向けマーケティング支援会社が、こうした言葉の調査や分析を継続的に行っているのはそのためです。

若い世代がどんな言葉を使い、どんな感情表現を好むのかを知ることは、広告やSNS運用の担当者にとって重要な手がかりになります。実際に流行語大賞の情報は、トレンドを素早くキャッチアップしたい企業担当者向けの記事としても多く取り上げられています。数字として傾向を把握できる点は、感覚だけに頼るよりも説得力のあるデータとして扱われています。

一方で、企業が流行語を無理に取り入れようとすると、かえって不自然な印象を与えてしまうこともあります。「ほんmoney」のような言葉は、あくまで自然発生的に広まった背景があるからこそ受け入れられている面があり、使い方には一定の距離感が求められる言葉ともいえるでしょう。流行の背景を理解せずに表面的な使い方をすると、狙いとは逆の印象につながる場合もあります。

ネットスラングとしての今後の広がり方

「ほんmoney」のようなSNS発の流行語は、短期間で広く使われたあと、少しずつ落ち着いていく傾向があります。過去に流行した多くのネットスラングも、話題になった直後がもっとも使用頻度が高く、時間の経過とともに一部の人が使い続ける言葉として定着するか、あるいは自然に使われなくなっていくかのどちらかをたどってきました。

「ほんmoney」は2024年12月にJC・JK流行語大賞を受賞したことで、一つの区切りを迎えたともいえます。今後は、この言葉自体が新しい言い回しに置き換わっていく可能性もありますが、「発音の面白さを生かした言葉遊び」という手法自体は、形を変えながらSNS文化の中で繰り返し登場していく傾向にあります。JC・JK流行語大賞の公式サイトでは、これまでの受賞語も確認できます。

流行語は移り変わりが早いものですが、成り立ちや広がった経緯を知っておくことで、次に似たような言葉がSNSで話題になったときにも、その仕組みを理解しやすくなります。同じように聞き間違いから広まった言葉には、空目のようなネットスラングもあります。言葉が生まれる瞬間に立ち会えるのも、SNS時代ならではの楽しみ方のひとつといえるでしょう。

ほんmoneyに関するよくある質問(FAQ)

Q1. ほんmoneyはどんな時に使う言葉ですか?

A. 主に、驚いたときやうれしい気持ちが高ぶったときに使われます。JC・JK流行語大賞2024の発表でも「感極まった時に使う」言葉として紹介されており、たとえば「ほんmoney泣きそうなんだけど」のように、感情の強さを伝える場面で使われることが多い言葉です。強い同意を示したいときや、驚きを大げさに伝えたいときにも使われます。

Q2. ほんmoneyの元ネタは本当にkemioさんですか?

A. JC・JK流行語大賞2024を主催する株式会社AMFの発表によると、インフルエンサーkemioさんのTikTokコメント欄が発祥とされています。kemioさんの「ほんまに」という発音が「ほんmoney」に聞こえたことがきっかけで、フォロワーの間で表記として広まったと説明されています。その後kemioさん自身も使うようになったことで、広く定着しました。

Q3. ほんmoneyは死語になりましたか?

A. 完全に使われなくなったとは言い切れませんが、流行語には浮き沈みがある傾向があります。2024年12月に流行語大賞を受賞した言葉であるため、今後は新しい表現に置き換わっていく可能性もあります。使われる頻度は時期によって変わっていくものと見ておくとよいでしょう。SNS上での盛り上がりは波があるため、時期によって見かける頻度に差が出ることも珍しくありません。

Q4. ほんmoneyに返信するときはどう返せばいいですか?

A. 特別な決まった返し方はありません。「ほんmoneyだよね」と同じ言葉で共感を返したり、「それな」「わかる」といった一般的な相槌で応じても違和感なく会話が続きます。相手のテンションに合わせて返すのがポイントで、無理に流行語を使い返す必要はありません。

Q5. ほんmoneyは目上の人に使っても大丈夫ですか?

A. あまりおすすめできません。友人同士のカジュアルな会話やSNSで使われることを前提とした言葉のため、職場やフォーマルな場面、目上の人との会話では避けたほうが無難です。相手との関係性を考えたうえで使うようにしましょう。

まとめ|ほんmoneyの元ネタを押さえて使いこなそう

「ほんmoney」は、インフルエンサーkemioさんの「ほんまに」という発音が聞き間違えられたことから生まれた言葉です。感極まった時に使う表現として広まり、2024年12月には「JC・JK流行語大賞2024」のコトバ部門で1位を獲得しました。

意味や元ネタを知っておくと、SNSで見かけたときに違和感なく受け止められますし、使う場面を選べば会話に取り入れることもできます。一方で、フォーマルな場面や目上の人との会話では避けたほうが無難な言葉でもあります。流行の背景を理解した上で、TPOに合わせて使い分けることが、こうしたネットスラングと上手に付き合うコツといえるでしょう。次にSNSで見慣れない言葉を目にしたときも、今回のような視点で由来をたどってみると、新しい発見があるかもしれません。

「ほんmoney」はkemioさんという発信者の存在、関西弁の発音、そしてJC・JK流行語大賞という調査の仕組みが重なって生まれた、いくつもの偶然が重なった言葉です。ひとつの言葉の背景をたどるだけでも、SNSで言葉が広まっていく過程の面白さを感じられるはずです。