毎年11月頃になると、年末の足音が聞こえ始め、そろそろ年賀状の準備を考え始める時期かもしれません。しかし、ご家族に不幸があった場合など、喪中のため新年のご挨拶を控える必要があるケースも考えられます。初めて喪中はがきを出すことになった場合、どのような言葉を選べば良いのか、マナーやルールに戸惑うこともあるのではないでしょうか。
インターネットで検索すると「年賀状の欠礼の例文」に関する情報は数多く見つかりますが、相手との関係性や状況によって適切な表現は微妙に異なるものです。失礼にあたらない丁寧な文章を作成し、相手への感謝と変わらぬお付き合いをお願いすることは、大人のマナーとして非常に大切だと言えるでしょう。この記事では、喪中はがきの書き方やマナーについて、具体的な例文を交えながら詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、以下のメリットや理解が得られるはずです。
・ 年賀状の欠礼を伝える際の基本的なマナーや適切な時期が理解できる
・ 相手との関係性に合わせた適切な例文や表現のバリエーションを知ることができる
・ 寒中見舞いや年賀状を受け取った後の対応など、イレギュラーな事態への対処法がわかる
・ 故人の敬称やはがきの選び方など、細かな疑問を解消し自信を持って準備ができる
目次
年賀状の欠礼に役立つ例文と基礎知識
ここでは、年賀状の欠礼を伝える際に使える例文や、知っておくべき基本的なマナーについて説明していきます。喪中はがきは、単に「年賀状を出しません」と伝えるだけのものではなく、故人を偲び、生前のお付き合いに感謝する大切な挨拶状と言えるでしょう。相手に失礼のないよう、正しい形式と心を込めた文章で伝えることが重要だと考えられます。まずは基本的なルールから、相手別の書き方まで、順に見ていきましょう。
・ 欠礼状を出す適切な時期とタイミング
・ 基本的な構成と必ず含めるべき要素
・ 親族や身内に送る際の文章のポイント
・ 友人に向けた少し柔らかい表現の方法
・ 会社関係や上司への失礼のない書き方
・ 故人の名前や年齢と続柄の記載ルール
欠礼状を出す適切な時期とタイミング
喪中はがき、すなわち年賀状の欠礼状を出す時期については、相手が年賀状の準備を始める前に届くように配慮することが最も重要だと考えられています。一般的には、11月中旬から12月初旬までに投函するのが望ましいとされているようです。これは、多くの人が12月に入ってから年賀状を購入したり、宛名書きを始めたりするため、その前に「今年は年賀状を遠慮させていただきます」という旨を伝える必要があるからです。
もし、12月中旬を過ぎてから不幸があった場合はどうすれば良いのでしょうか。その場合は、無理に年賀状の欠礼のはがきを出すよりも、年が明けてから「寒中見舞い」として欠礼のご挨拶とご報告をするのがスムーズかもしれません。年末ギリギリに届くと、相手はすでに年賀状を投函してしまっている可能性が高く、かえって気を使わせてしまうことも考えられるからです。
また、早すぎる時期に出すことにも注意が必要かもしれません。例えば10月に喪中はがきが届くと、相手が年末になる頃にはそのことを忘れてしまい、うっかり年賀状を出してしまうというケースも稀にあるようです。そのため、やはり11月中旬から12月初旬というタイミングが、双方にとって最も都合が良い時期と言えるのではないでしょうか。相手への配慮を第一に考え、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることが大切です。
基本的な構成と必ず含めるべき要素
年賀状の欠礼を伝える文章には、古くから定型的な構成が存在しており、それに沿って書くことで相手に要件を明確に伝えることができるでしょう。基本的な構成要素としては、「喪中につき新年の挨拶を欠礼する旨の挨拶(前文)」「誰がいつ何歳で亡くなったか(本題)」「生前の厚誼への感謝と今後のお付き合いのお願い(結び)」「日付・差出人」の4つが挙げられます。これらが網羅されていれば、失礼のない文章になると考えられます。
まず前文では、「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」といった定型句を用います。ここでは「年賀」という言葉は使わず、「年始」「新年」「年頭」などとするのがマナーとされているようです。「年賀」にはお祝いの意味が含まれるため、喪中の挨拶には適さないと考えられているからでしょう。
次に本題として、故人の情報を記載します。「去る〇月〇日 父 〇〇が〇〇歳にて永眠いたしました」のように、誰がいつ亡くなったのかを明確にします。これにより、受け取った相手も事情を把握しやすくなるはずです。そして結びの言葉として、「本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに 明年も変わらぬご交誼をお願い申し上げます」といった感謝と今後の関係維持を願う言葉を添えます。
最後に、日付は「令和〇年十一月」や「十二月」のように年月のみを記載し、特定の日付までは入れないのが一般的です。この基本構成を押さえておけば、どのような相手に対しても恥ずかしくない欠礼状を作成できるでしょう。
親族や身内に送る際の文章のポイント
親族や身内に対して年賀状の欠礼のはがきを送る場合、基本的には一般的なマナーに沿った丁寧な文章を作成することが望ましいですが、関係性によっては多少表現を和らげることも可能かもしれません。普段から頻繁に連絡を取り合っている親しい間柄であれば、あまりに他人行儀な文章だと、かえって冷たい印象を与えてしまう可能性もあるからです。
例えば、定型文の後に、故人との思い出や、残された家族がどのように過ごしているかといった近況を一言添えることも、親族向けならではの配慮と言えるでしょう。「父が生前はお世話になりありがとうございました。おかげさまで母も落ち着きを取り戻しつつあります」といった一文があるだけで、受け取った側も安心できるかもしれません。
ただし、親族の中には形式や伝統を重んじる年配の方もいらっしゃる可能性があります。そのため、基本の形式は崩さずに、あくまで添え書き程度に留めるか、あるいは全員に送る基本文面は統一しておき、特に親しい親族には手書きで一言添えるという方法が無難かもしれません。
また、範囲としてはどこまで出すべきか悩むこともあるでしょう。一般的には、日頃から年賀状のやり取りがある範囲であれば、親族であっても欠礼状を出すのがマナーとされています。「身内だからわかっているだろう」と省略せず、節目としての挨拶をきちんと行うことで、親族間の絆もより深まるのではないでしょうか。
友人に向けた少し柔らかい表現の方法
友人や知人に送る年賀状の欠礼の文章では、堅苦しすぎる表現を少し和らげ、温かみのある言葉を選ぶのも一つの方法です。特に親しい友人であれば、「永眠いたしました」という表現を「天国へと旅立ちました」や「生涯を閉じました」といった言葉に言い換えることで、少し柔らかな印象を与えることができるかもしれません。
もちろん、喪中であるという事実は変わりませんので、過度にカジュアルな表現や、絵文字・スタンプのような装飾は避けるべきでしょう。しかし、定型文一辺倒ではなく、「生前は父と仲良くしてくれてありがとう」といった、あなたの素直な感謝の気持ちを伝える言葉を加えることは、決してマナー違反ではないと考えられます。
また、最近ではSNSやメールで新年の挨拶を済ませるケースも増えていますが、喪中の連絡に関しては、できればはがきという形に残る手段を選ぶほうが丁寧だと言えるでしょう。メールなどは埋もれてしまったり、見落とされたりする可能性があるからです。もしメールで伝える場合でも、件名に「喪中のお知らせ」と明記するなど、相手に分かりやすく伝える配慮が必要です。
友人関係においては、今後も変わらぬお付き合いを続けたいという気持ちを強調することも大切です。「これからも変わらず仲良くしてください」といった言葉を添えることで、喪中であっても友情は変わらないことを伝えることができるはずです。相手に余計な気を使わせないよう、悲しみの中にも前向きな姿勢を少し見せることが、友人向けの欠礼状ではポイントになるかもしれません。
会社関係や上司への失礼のない書き方
ビジネス関係、特に会社の上司や取引先に対して年賀状の欠礼のお知らせを送る場合は、個人の感情よりも形式と礼儀を重んじた、格式高い文章にすることが求められます。ここでは、余計な装飾や個人的な近況報告は一切省き、事務的かつ丁寧な定型文を用いるのが最も無難で適切だと考えられます。
文面としては、「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」という書き出しから始め、故人の情報、そして「本年中に賜りましたご厚情に深謝いたします」という感謝の言葉を続けます。会社関係の場合、故人の名前を見てもピンとこない相手もいるかもしれませんが、差出人であるあなたとの関係(続柄)を明記することで、事情を理解してもらえるはずです。
特に注意したいのは、公私混同を避けるという点です。ビジネス上の付き合いである相手に対して、あまりに個人的な悲しみを綴ったり、家族のプライベートな事情を詳しく書いたりするのは避けるべきでしょう。あくまで「新年の挨拶ができない非礼を詫びる」という点に焦点を当てることが大切です。
また、故人が誰であれ、自身の二親等以内(両親、配偶者、子供、祖父母、兄弟姉妹など)の不幸であれば、会社関係にも喪中はがきを出すのが一般的ですが、近年では「会社名で出す年賀状は個人の喪中とは関係ない」として、通常通り年賀状を出すケースもあるようです。これは会社の慣習や方針にもよりますので、迷った場合は上司や総務担当者に確認してみるのも良い気付きになるかもしれません。いずれにしても、ビジネスにおける信頼関係を損なわないよう、慎重な対応を心がけましょう。
故人の名前や年齢と続柄の記載ルール
年賀状の欠礼のはがきを作成する際、意外と悩みやすいのが故人の名前や年齢、そして続柄の書き方ではないでしょうか。これらを正確に記載することは、受け取った相手に対する情報の透明性を高め、丁寧な印象を与えるために欠かせない要素です。
まず続柄についてですが、これは「差出人から見た続柄」を書くのが基本です。例えば、差出人が夫の名前であれば、夫の父は「父」、妻の父は「義父」または「岳父(がくふ)」と書きます。しかし最近では、夫婦連名で出す場合に、妻の父であっても「父」と書き、名前をフルネームで記載することで、名字の違いから妻の父であることを察してもらう形式も増えているようです。あるいは、「妻 〇〇の父」と分かりやすく書くことも一般的になりつつあります。
次に年齢の書き方ですが、「享年(きょうねん)」と「行年(ぎょうねん)」という言葉の違いに注意が必要です。享年は「天から享(う)けた年数」、行年は「この世で修行した年数」という意味合いがあり、どちらを使っても間違いではありませんが、数え年(生まれた時を1歳とする)で書く場合と、満年齢で書く場合があります。最近は分かりやすさを重視して満年齢で記載するケースが増えているようです。「享年〇〇歳」または単に「〇〇歳にて永眠」と書けば問題ないでしょう。
名前に関しては、フルネームで書くのが丁寧ですが、差出人と名字が同じであれば、下の名前だけでも通じます。ただし、名字が異なる場合(結婚して姓が変わった娘が実父の喪中を知らせる場合など)は、必ずフルネームで記載しましょう。正確な情報を伝えることで、相手も「どなたが亡くなったのか」をすぐに理解でき、適切な対応をとりやすくなるはずです。
年賀状の欠礼で例文以外に知るべき点
ここでは、年賀状の欠礼の例文そのもの以外に、運用面やイレギュラーな状況で気をつけるべきポイントについて説明していきます。例文が完璧でも、はがきの選び方や出すタイミング、あるいは受け取った後の対応を間違えてしまうと、相手に違和感を与えてしまう可能性があるからです。細部まで気を配り、円滑なコミュニケーションを目指すために必要な知識を、順に見ていきましょう。
・ 年末に間に合わない時の寒中見舞い
・ 年賀状を受け取ってしまった時の対応
・ 使用するはがきの種類と切手の選び方
・ 薄墨の使用可否と筆記具のマナー
・ 夫婦連名や子供の名前の記載について
・ 年賀状の欠礼や例文に関するまとめ
年末に間に合わない時の寒中見舞い
12月に入ってから身内に不幸があった場合など、時期的に年賀状の欠礼のはがきを出すのが間に合わないケースもあるでしょう。そのような時は、無理に年末に知らせるのではなく、年が明けてから「寒中見舞い」として欠礼のご報告とお詫びを伝えるのが適切な対応だとされています。
寒中見舞いを出す時期は、松の内(一般的には1月7日、地域によっては1月15日)が明けてから、立春(2月4日頃)までの間とされています。この期間に届くように手配することで、年賀状をいただいたことへの感謝と、喪中であったために挨拶ができなかったことの非礼を丁寧に詫びることができます。
文面としては、「寒中お見舞い申し上げます」という挨拶から始まり、「亡父 〇〇の喪中につき 年頭のご挨拶を控えさせていただきました」と理由を述べます。そして、「ご連絡が遅れましたことを深くお詫び申し上げます」といった謝罪の言葉を添えることが大切です。さらに、いただいた年賀状への感謝の気持ちも忘れずに記しましょう。
このように、寒中見舞いを活用することで、年末の慌ただしい時期に無理をすることなく、かつ礼儀を欠くことなく事情を伝えることができます。もし年末ギリギリに不幸があり、相手がすでに年賀状を投函していると思われる場合は、行き違いになることを避けるためにも、あえて寒中見舞いを選択するという判断も、賢明な一つの選択肢と言えるかもしれません。
年賀状を受け取ってしまった時の対応
喪中はがきを出したにもかかわらず、あるいは出すのが遅れてしまい、相手から年賀状を受け取ってしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。このような時、決して相手を責めるような気持ちを持ったり、「マナー違反だ」と感じたりする必要はありません。多くの場合、相手は単純に喪中であることを忘れていたか、行き違いで出してしまっただけだからです。
対応としては、松の内が明けてから「寒中見舞い」を出して返信するのが最も丁寧な方法です。年賀状をいただいたことへのお礼を述べた上で、「実は喪中であったため、新年のご挨拶を失礼させていただきました」と改めて伝えます。もし、こちらが喪中はがきを出していなかった場合は、「お知らせが行き届かず申し訳ありませんでした」という一言を添えると、より角が立たないでしょう。
また、喪中はがきを出していた相手から年賀状が届いた場合でも、「喪中と知りながら励ましの意味で送ってくれた」という可能性も考えられます。その場合は、その心遣いに感謝しつつ、寒中見舞いで返礼をするのが良い関係を続ける秘訣かもしれません。
焦って年賀状期間中に返信を出してしまうと、形式上はお祝いのやり取りになってしまうため避けるべきですが、どうしても早く連絡を取りたい場合は、電話やメールで簡単にお礼と事情を伝え、後日改めて寒中見舞いを出すという方法もあります。いずれにしても、相手の厚意を受け止め、誠意を持って対応することが大切です。
使用するはがきの種類と切手の選び方
年賀状の欠礼のために使用するはがきや切手にも、特有のマナーや選び方があります。これらを知らずに適当なものを選んでしまうと、受け取った相手に違和感を与えてしまうかもしれません。基本的には、郵便局で販売されている「通常はがき(胡蝶蘭)」を使用するのが一般的です。
この「胡蝶蘭」のデザインが施されたはがきは、寒中見舞いや喪中欠礼用として広く使われています。料額印面(切手部分)のデザインが落ち着いた胡蝶蘭の絵柄になっており、弔事用としても相応しいとされているからです。もし、私製はがき(切手が印刷されていない市販のはがき)を使用する場合は、切手選びに注意が必要です。
私製はがきの場合、一般的なソメイヨシノなどの切手ではなく、「弔事用切手(花文様など)」を貼るのがマナーとされています。郵便局の窓口で「喪中はがきに使いたい」と伝えれば、適切な切手を出してもらえるでしょう。ただし、寒中見舞いの場合は、必ずしも弔事用切手である必要はなく、落ち着いたデザインの普通切手でも問題ないとされることもあります。
はがきのデザイン自体も、派手な色使いや華美なイラストは避け、白を基調としたシンプルで落ち着いたものを選ぶのが基本です。最近では薄い紫や水色などの淡い色を使った花のデザインなども増えていますが、あくまで「喪中」であることを念頭に置き、品位を保ったデザインを選ぶよう心がけましょう。こうした細かな配慮が、相手への敬意として伝わるはずです。
薄墨の使用可否と筆記具のマナー
弔事の際には「悲しみで涙が落ちて墨が薄まった」という意味を込めて、薄墨(うすずみ)を使うという風習が古くからあります。年賀状の欠礼のはがきにおいても、この習慣にならって薄墨を使うべきかどうか迷うことがあるかもしれません。結論から言えば、薄墨を使うことは丁寧な表現の一つとされていますが、現代においては必須とまでは言えない傾向にあるようです。
特に、パソコンやプリンターで宛名や裏面を印刷する場合、薄墨設定(グレー文字)にすることも可能ですが、文字が読みづらくなるというデメリットもあります。そのため、ご高齢の方が受け取る場合などを考慮して、あえて通常の黒色で印刷することもマナー違反とは言い切れません。読みやすさを優先するという配慮も、一つの優しさだと考えられるからです。
ただし、手書きで一言添える場合などは、薄墨の筆ペンを使用すると、より弔事らしい雰囲気と心遣いが伝わるかもしれません。文具店などでは薄墨用の筆ペンが容易に入手できます。一方で、ボールペンやサインペンを使う場合はどうでしょうか。親しい間柄であれば許容されることもありますが、やはり改まった挨拶状ですので、できれば筆ペンや万年筆など、品格のある筆記具を選ぶほうが無難でしょう。
宛名書きに関しては、郵便局の読み取り機での処理をスムーズにするためにも、はっきりとした黒色で書くことが推奨されています。つまり、裏面の挨拶文は薄墨または黒、表面の宛名は黒、という使い分けをするのが、実用的かつマナーにかなった方法と言えるのではないでしょうか。
夫婦連名や子供の名前の記載について
年賀状の欠礼のはがきを出す際、差出人を夫婦連名にするか、個人名にするか、あるいは子供の名前も含めるべきかで悩むこともあるでしょう。これについては、普段年賀状をどのように出しているか、そして誰が亡くなったかによって判断するのが一般的です。
基本的には、夫婦連名で年賀状を出している家庭であれば、喪中はがきも夫婦連名で出すのが自然です。たとえ故人が夫側の親族であっても、夫婦一体として弔意を表し、欠礼を詫びる形をとります。この際、前述の通り続柄の表記に注意し、誰の関係者が亡くなったのかが分かるようにします。
一方で、子供の名前に関しては、喪中はがきには記載しないのが一般的とされています。年賀状では「家族全員からの挨拶」として子供の名前も連記することが多いですが、喪中はがきはあくまで「大人の儀礼的な挨拶状」という側面が強いためです。ただし、子供同士の付き合いがある関係先(ママ友や学校関係など)に出す場合など、子供の名前がないと誰だか分からない可能性がある時は、例外的に連名にしたり、括弧書きで子供の名前を添えたりする工夫も考えられます。
また、故人が子供の場合などは、当然ながら夫婦連名で出し、深い悲しみを共有する形になるでしょう。このように、差出人の書き方は「誰に対して」「どのような関係性で」出すかによって柔軟に対応する必要がありますが、基本は「世帯主」または「夫婦連名」とし、子供の名前は控えるというのが、多くの人が採用しているスタイルのようです。
年賀状の欠礼や例文に関するまとめ
今回は年賀状の欠礼の例文やマナーについてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。
・ 喪中はがきは11月中旬から12月初旬に届くように出すのが理想的である
・ 12月中旬以降の不幸には年明けの寒中見舞いで対応するのが望ましい
・ 基本構成は挨拶、故人の情報、感謝の言葉、日付の4要素である
・ 「年賀」という言葉は使わず「年始」「年頭」などに言い換える
・ 親族向けには一言添えて温かみを出すことも可能である
・ 友人向けには「永眠」を「天国へ旅立つ」等の柔らかな表現にできる
・ 会社関係には個人的な感情を控えた定型文を用いるのが無難である
・ 続柄は差出人から見た関係を書き、義父などは分かりやすく表記する
・ 年齢は享年または満年齢で記載し、統一感を持たせる
・ 年賀状を受け取ったら松の内明けに寒中見舞いで返信する
・ はがきは胡蝶蘭の通常はがきか、私製はがきなら弔事用切手を使う
・ 薄墨は丁寧だが読みやすさを優先して黒字でもマナー違反ではない
・ 宛名書きは郵便処理を考慮して黒色ではっきりと書く
・ 差出人は夫婦連名が一般的だが子供の名前は通常入れない
・ 相手への配慮と感謝の気持ちを込めることが最も重要である
年賀状の欠礼を伝えることは、単なる事務連絡ではなく、故人を偲びながら、残された私たちがこれからも周囲の方々と良好な関係を続けていくための大切な節目となります。
形式やマナーを理解した上で、相手を思いやる言葉を選べば、きっとあなたの誠意は伝わるはずです。
今回の記事を参考に、心に残る丁寧なご挨拶の準備を進めてみてはいかがでしょうか。