四角いマチ付きポーチの簡単な作り方は?手順を解説!
四角いマチ付きポーチは、底にしっかりとしたマチ(厚み)があるので、コスメや文房具、お薬手帳やケーブル類まで自立させて収納できる便利な小物です。見た目はきちんとして見えるのに工程はとてもシンプルで、ファスナー付けのコツさえつかめば初心者でも一日で仕上げられますよ。
とはいえ「マチの縫い方が難しそう」「四角くきれいに仕上がらない」と感じている方も多いですよね。けれども底の角に四角い印をつけて縫うだけで、誰でも同じ形のマチが作れます。
この記事では、布の寸法の決め方からファスナーの付け方、四角いマチをきれいに作る縫い方や仕上げのコツまで、図解を交えながら順番にまとめました。型紙なしでも作れる方法なので、気軽にチャレンジしてみてください。
- 四角いマチ付きポーチを作るのに必要な材料と布の寸法の決め方
- ファスナーをまっすぐきれいに付ける手順と縫うときのコツ
- 底に四角いマチを簡単に作る縫い方と角の処理のしかた
- 裏地付きで仕上げる方法と失敗しやすいポイントの対処法
目次
四角いマチ付きポーチを簡単に作る基本の手順
はじめに全体の流れをつかんでおきましょう。四角いマチ付きポーチは、布を裁つ・ファスナーを付ける・両脇を縫う・底に四角いマチを作る、という大きく四つの工程で完成します。難しい型紙は必要なく、長方形に裁った布があれば作れるのがうれしいところです。
このセクションでは、材料選びから布の裁断、ファスナー付けまでの基本手順をていねいに見ていきます。一つずつ確認しながら進めれば、ミシンに慣れていない方でも安心です。
用意する材料と布の寸法
四角いマチ付きポーチで最初につまずきやすいのが布の寸法決めです。ここでは、できあがりサイズがおよそ横15cm・高さ10cm・マチ4cmのポーチを例に考えてみます。このサイズはコスメやメガネ、ちょっとした文房具を入れるのにちょうどよい大きさです。
必要な布は、表布と裏布をそれぞれ横23cm・縦16cmで2枚ずつ、同じサイズの接着芯を2枚、そして長さ20cmのファスナーを1本用意します。縫い代はぐるりと1cmずつ含んだ寸法なので、印をつけたらそのまま裁断して大丈夫です。布の種類は、薄すぎず厚すぎない綿のオックスやシーチングが扱いやすく、はじめての方にもおすすめです。
四角い形をきれいに保つコツは、接着芯でほどよいハリを出すことです。芯を貼らずに柔らかい布だけで作ると、マチの角が立たずにくたっとした印象になりがちなので、薄手の接着芯を裏側に貼っておくと仕上がりが見違えます。布のサイズ計算をもう少し細かく知りたい場合は、nunocoto fabricの裏地付きボックスポーチの作り方に寸法の考え方がわかりやすくまとまっています。
布の色や柄を選ぶときは、小さめの柄や無地を選ぶと、限られた面積でも柄がきれいに収まって失敗しにくくなります。大きな柄は一枚の中で途切れてしまい、せっかくの模様が活かしにくいので、ポーチのような小物には細かい柄が向いています。サイズを変えたいときは、できあがりの横幅と高さにそれぞれ縫い代1cmとマチ分を足して計算すると、好きな大きさに応用できます。たとえば横を5cm大きくしたいなら、布の横幅を5cm足すだけで調整できるので、入れたい物に合わせて自由にアレンジしてみてください。
| 用意するもの | サイズ・分量 | 枚数 |
|---|---|---|
| 表布 | 横23cm × 縦16cm | 2枚 |
| 裏布 | 横23cm × 縦16cm | 2枚 |
| 接着芯(薄手) | 横23cm × 縦16cm | 2枚 |
| ファスナー | 長さ20cm | 1本 |
| ミシン糸 | 布の色に合わせる | 適量 |
あると便利な道具と下準備
道具はミシンがあると早く仕上がりますが、距離が短いので手縫いでも十分に作れます。そろえておくと作業がぐっと楽になるのが、まち針かクリップ・定規・チャコペン・目打ち・アイロンです。とくに目打ちは、角を外側へ押し出して四角い形を整えるときに活躍します。
下準備として、裁断した表布の裏側に接着芯をアイロンで貼っておきます。アイロンは中温でゆっくり押さえるようにかけ、左右にこすらないのがはがれにくくするポイントです。芯を貼ると布のフチがほつれにくくなり、ファスナー付けの段階でも布が安定するので失敗が減ります。
ミシンを使う場合は、布の厚みに合った針と糸を選ぶことも大切です。薄手から普通地なら11号の針と60番の糸が扱いやすく、厚手のデニムなどを使うときは14号の針に替えると針折れを防げます。縫い目の長さは2.5mm前後にしておくと、ほどけにくく見た目もきれいにそろいます。はじめに同じ布の端切れで試し縫いをして、糸の調子をととのえておくと、本番で布がつったり目が飛んだりするのを防げて安心です。
ファスナーは20cmと書かれていても金具を含む全体の長さなので、布端からはみ出す分は後でカットするか、端を内側に折り込んで処理します。はじめて作るときは、布と同系色のファスナーを選ぶと、多少縫い目が曲がっても目立ちにくく安心して練習できます。身近な材料でそろえたいなら、100均アイテムで作る工作のアイデアの記事も、材料選びの参考になるはずです。
布の裁断と縫い代の印つけ
布と接着芯がそろったら、いよいよ裁断と印つけです。表布・裏布ともに横23cm・縦16cmの長方形に裁ちます。裁断したら、まわりに1cmの縫い代線をチャコペンで薄く引いておくと、縫うときの目印になって曲がりにくくなります。
四角いマチを作るために、底になる角へ1辺2cmの四角い印をつけます。マチ幅4cmのポーチなら、角から2cmずつ測って小さな正方形を描くイメージです。この印が後でマチの大きさを決める大切なガイドになるので、左右の角が同じ寸法になっているかを必ず見比べてください。
印をつける順番には二通りの考え方があります。マチが3cm未満と小さい場合は、先に両脇を縫ってからマチを縫う方が初心者の方には分かりやすいかもしれません。一方で4cm以上のしっかりしたマチにするなら、先に角の四角を切り落としておくと布が扱いやすくなります。作りたいマチの幅に合わせて、やりやすい方を選んでみてください。
裁断のときにもうひとつ意識したいのが布の地の目です。布には縦と横で伸びやすさの違いがあり、地の目をそろえて裁つと、できあがったときにゆがみにくくなります。耳(布の端のほつれない部分)と平行になるように布を置くと、地の目を合わせやすいです。柄に上下の向きがある場合は、表側の二枚で向きがそろうように並べてから裁つと、仕上がりに統一感が出て、ぐっとお店の商品のような雰囲気に近づきます。
ファスナーを付ける手順
四角いマチ付きポーチで一番の山場がファスナー付けです。ここを乗り越えれば、残りはまっすぐ縫うだけなので気持ちが楽になります。手順は、表布・ファスナー・裏布の三枚を重ねて挟み込み、端から0.7cmほどのところを縫っていく流れが基本です。
まず表布を表向きに置き、その上にファスナーを下向きに重ね、さらに裏布を中表になるように重ねます。この三枚をクリップでとめ、ファスナー押さえに替えて端を縫います。反対側の布端も同じようにファスナーのもう一方へ縫い付けると、筒のような形になります。縫えたら表に返してファスナーのきわにステッチをかけると、布が巻き込まれにくくなり開け閉めがスムーズです。
ファスナーにはいくつか種類があり、初心者には樹脂のコイルファスナーが扱いやすくおすすめです。やわらかくて針も通りやすいため、家庭用ミシンでも縫いやすいのが理由です。金属ファスナーは丈夫で見た目もしっかりしますが、金具が硬く縫いにくいので、慣れてからの方が安心です。長さがちょうど合わないときは、少し長めのファスナーを買って、縫い付けたあとに余りをカットし自分のサイズに合わせる方法もあるので、好みの長さに調整できます。
ファスナーの金具部分は厚みがあって針が進みにくいので、スライダーを縫う位置から少しずらしてゆっくり縫うのがきれいに仕上げるコツです。針が金具に当たりそうなときは、はずみ車を手で回して一目ずつ進めると針折れも防げます。きれいに縫う練習方法は、縫いナビのボックスファスナーポーチの作り方でも図解されているので、あわせて見ると安心です。
四角いマチ付きポーチのマチを簡単にきれいに作るコツ
ファスナーが付いたら、いよいよ四角いマチを作っていきます。マチ作りは難しそうに見えますが、印の上をまっすぐ縫って角を切るだけのシンプルな作業です。ここでは縫い方と仕上げのコツを、つまずきやすい点とあわせて見ていきましょう。
底マチの作り方と四角い印の縫い方
底マチは、先ほど角につけた四角い印を使って作ります。4cmのマチを作る場合は、1辺2cmの四角の印にそって縫います。ポーチのわきの縫い線と底の縫い線がぴったり重なるように布を開いて三角に整え、まち針でとめてから印の上をまっすぐ縫います。
縫い終えたら、縫い線から0.7cmほど残して角の余分な布を切り落とします。切りっぱなしが気になるときは、ジグザグミシンや布用ボンドで軽く処理しておくとほつれにくくなります。左右の角を同じ寸法で縫うことで、左右対称の整った四角いマチに仕上がります。
ここで一番気をつけたいのが、真ん中の表布と裏布の縫い目をきちんと合わせることです。中心がずれているとマチが斜めになってしまい、ポーチを立てたときに傾いて見えてしまいます。縫う前に中心同士をまち針でしっかり固定しておくと、ずれを防げます。マチの縫い方をもっと写真で確認したい方は、クチュリエの初心者向けマチの作り方が手順ごとに分かれていて参考になります。
角を縫うときと形をきれいに整えるコツ
四角いポーチをぴしっと仕上げる決め手は、角の処理です。縫い上がった布を表に返すとき、角の部分は布が詰まってまるくなりがちなので、目打ちや箸の先などでファスナーサイドの内側からそっと押し出します。力を入れすぎると布を突き破ってしまうので、少しずつ押し出すのがコツです。
ファスナーのある中心部分は布が何枚も重なって厚くなり、とても縫いにくい場所です。この部分はミシンの速度を落とすか、はずみ車を手で回して一目ずつ進めると、針が折れずにきれいに縫えます。厚みでミシンが進まないときは、あて布をしてから縫うと押さえが安定します。
角がふんわりまるくなってしまう場合は、縫い代を少しだけ斜めにカットすると、表に返したときに布が重ならず角がすっきり出ます。仕上げにアイロンで全体を軽く押さえると、縫い目が落ち着いて見た目がぐっとよくなります。ちいさな手間ですが、この一手間で完成度が大きく変わると思います。
アイロンを使うときは、ファスナーの樹脂部分に高温を当てると変形してしまうことがあるので、布の部分を中心に当て布をしてかけると安心です。縫い目を割って左右に開いてからアイロンで押さえると、厚みが分散して角がもたつかずすっきり仕上がります。まち針は布に対して直角に、縫い線をまたぐように打つと布がずれにくく、ミシンの直前で抜きながら縫えば針を傷めずにすみます。こうしたひと手間の積み重ねが、四角いマチをまっすぐ整える近道になります。
裏地付きで仕上げる簡単な方法とまとめ方
裏地付きのポーチは、表布と裏布をそれぞれ袋状に縫い、最後に裏布へ用意しておいた返し口から全体をひっくり返して仕上げます。返し口は7cmほど縫わずにあけておき、表に返したあとにコの字とじやミシンで閉じれば、縫い目が表に出ずきれいにまとまります。
裏地があると布端が内側に隠れるので、見た目が上品になるうえに丈夫さも増します。お子さんの小物入れやプレゼント用に作るときは、裏地付きにすると喜ばれるはずです。表布と裏布で色や柄を変えると、開けたときに差し色が見えて気分が上がる仕上がりになります。
裏地を付けない一枚仕立てで作りたいときは、布の端をジグザグミシンやロックミシンで始末してから縫い合わせると、洗っても糸がほつれにくく長く使えます。内側に縫い代が見えるのが気になる場合は、縫い代をバイアステープでくるむと、市販品のようなていねいな仕上がりになります。手間をかけたい部分と省きたい部分を考えながら、自分に合った仕立て方を選んでみてください。
| 工程 | やること | つまずき防止のコツ |
|---|---|---|
| 裁断 | 長方形に布を裁ち縫い代を引く | 左右の寸法をそろえる |
| ファスナー付け | 表布と裏布で挟んで縫う | 金具を避けてゆっくり縫う |
| マチ作り | 四角い印の上を縫って角を切る | 中心の縫い目を合わせる |
| 仕上げ | 返し口から表に返し角を出す | 目打ちで角をそっと押す |
布で作る楽しさに慣れてきたら、紙で作るクラフトにも世界が広がります。型紙を使うものづくりが好きな方は、猫ミームのペーパークラフトの作り方ものぞいてみてください。手作りの小物づくりを楽しみたい方には、お弁当ピックの手作り術の記事もおすすめです。
四角いマチ付きポーチの作り方でよくある質問
ここでは、四角いマチ付きポーチを作るときに多く寄せられる疑問をまとめました。作る前に目を通しておくと、つまずきやすい場面を先回りして防げます。
マチの幅は何センチが作りやすい?
はじめて作るならマチ幅は4cm前後が扱いやすくおすすめです。マチが3cm未満だと布の重なりが少なく縫いやすい反面、自立しにくくなります。逆に6cmを超えると角の処理に厚みが出て難しくなります。入れたい物に合わせて、4cmを基準に少しずつ調整してみてください。
型紙なしでも四角いポーチは作れる?
はい、四角いマチ付きポーチは長方形に布を裁つだけなので、型紙がなくても作れます。定規で直接布に寸法線を引き、角に四角い印をつければ十分です。同じサイズで何度か作ってみて、自分の使いやすい寸法をメモしておくと、次からは型紙代わりになって便利だと思います。
マチ付きポーチの作り方で失敗しやすいのはどこ?
多いのは、マチの中心で表布と裏布の縫い目がずれてしまう失敗です。中心を合わせずに縫うとマチが斜めになり、立てたときに傾いてしまいます。縫う前に中心をまち針で固定し、左右の角を同じ寸法で縫うことを意識すると、整った四角いポーチに仕上がります。
四角いマチ付きポーチ作りのまとめ
四角いマチ付きポーチは、長方形に裁った布にファスナーを付け、底の角に四角い印をつけて縫うだけで作れる、見た目以上にシンプルな小物です。布の寸法をそろえること・ファスナーの金具をゆっくり縫うこと・マチの中心を合わせることの三つを押さえれば、初心者でもきちんとした形に仕上がります。
はじめは少し時間がかかっても、二つ三つと作るうちにコツがつかめて、自分だけのお気に入りサイズが見つかるはずです。慣れてきたら、ポケットを足したりタブを付けたりと、自分なりのアレンジを加えていくのも楽しい工程です。同じ作り方で大きさや布を変えるだけで、ペンケースや救急セット入れ、旅行用の小分けポーチなど、暮らしのいろいろな場面で活躍してくれます。お気に入りの布で、暮らしに役立つマチ付きポーチ作りを気軽に楽しんでみてください。